北朝鮮旅行記⑧ 軍事境界線の北緯38度線~古都・開城
北朝鮮旅行記⑧ 軍事境界線の北緯38度、そして古都・開城へ。
お笑い 女性 マジシャン の荒木巴です。
2016年6月にドラマ「愛の不時着」でも注目されている行った朝鮮民主主義人民共和国(通称・北朝鮮)での旅行記です。
お笑い 女性 マジシャン 荒木巴の北朝鮮旅行記
韓国との軍事境界線・板門店へ向かう道中、
北朝鮮のサービスエリアでコーヒーをいただき、更に南(韓国方面)を目指します。
軍事境界線が近くなるとパスポートや持ち物チェックなどで検問所から軍人さんがこの小型バスに乗り込んできます。もちろん写真撮影はNG!
しばらく軍人さんのお隣で大人しくしながら、韓国との軍事境界線のある板門店へと向かいます。
軍人さんと国交がないはずなのに日本語がペラペラのガイドさんに囲まれ、この小型バスでどこへ連れて行かれているのか?本当に板門店に向かっているのか?見当もつかない私達。。ここが日本であればグーグルマップですぐに今いる場所を見つけることができるのですが、、
北朝鮮のインターネット環境について
ここで少し脱線して、北朝鮮のインターネット環境について書きます。
北朝鮮へ行ったというと繰り出される質問の中に「インターネットは繋がるのか?」と聞かれることがあります。この質問、実は私達もツアーに参加する際にした旅行会社への確認事項の1つでした。
正確には、行く!と決めた時には、北朝鮮でネットができるという期待は全くしていなかったのですが、、宿泊するホテルの説明欄に「WI-FI」の文字を見つけ、日本でツアー手配をしてくれた旅行会社に質問したところ「北朝鮮に住む国民はできませんが、海外からの観光客用のホテルではインターネットできます」という驚きの返答。
ここからは日本人の悪い癖というか、素敵な国民性というかで、、旅行会社のホテル説明(5つ星のホテル)にWI-FIと書いてあるということをひたすら信じて、何の疑問も抱かずに北朝鮮←NOW
到着して、気づいたことは空港は圏外、ホテルも圏外、、ネット全くつながらず。。。
ガイドさんに「ホテルではネット環境があると聞いていたんですけど、、」と、旅行会社からもらった旅程表のホテル説明欄を見せても、
ガイド「聞いていません。インターネットを繋げるにはチェックイン前日までに連絡をください。」
とのこと。
荒木「だったら、今日手配してもらって、明日から」
とお願いしたのですが、ガイドさんに「郷に入れば郷に従え」と流暢な日本語で返されます。※ちなみに、このことわざ、、ガイドさんお気に入りの座右の銘かなにか何でしょう。。今後も頻繁に出てきます。笑
もしも、このブログを読んでいる方で、これから北朝鮮旅行をご検討されている方がいらっしゃいましたら、日本にいる内にインターネットの手配をしっかりと旅行会社にしてもらって、実際どうだったかのレポートをしていただきたいです。
私達の場合はずっと圏外、どこに行ってもネットにアクセスできず、今どこにいるのかも分からない5日間となりました。(訪れた観光地の中で一回だけネットが繋がる場所があったので、それについては後ほど触れています。) ※ちなみに電話はホテルから日本にかけることが可能です。1分300円です。
そんなこんなで、停戦談判会議場に到着。
ここで軍事境界線や朝鮮戦争等の説明を軍人さんからしていただきます。
この場所で朝鮮戦争の停戦談判が行われたみたいです。
そして、
停戦協定調印場へ。
米朝の代表が停戦協定書に調印したとされる建物です。
何故か、建物の屋根に描かれている平和のシンボル「白い鳩」をクローズアップにした写真になっています。笑
金日成主席親筆碑。
最期に祖国統一関係の文書に署名した時の親筆だそうで、この石碑の長さや高さ、お花の数など、全てに意味があるそうです。
そして、
韓国に一番近い場所、軍事境界線 通称38度線へ。
肉眼で見える場所に大韓民国の国旗が翻っていました。
この青い建物の中に国境が通っていて、こちら側は北朝鮮、逆は韓国の軍人さんが守っています。
軍人さんに見守られながらの観光、、緊迫した時間。
その中で(韓国が近いということで)一斉に携帯やらアイフォンやらが反応しはじめ、メールやラインの着信音が鳴り響く大惨事に。笑
そうです。ここが唯一、北朝鮮でネットが繋がる場所なのです。(韓国経由で。笑)
板門店を案内していただいた軍人さんと。
世界史的にすごい所に来ていながらも、ネットするなら今しかないとソワソワしている私です。笑
他国に来て、自国を知るといいますか、、ネットですぐに気になることを検索できる便利な環境に感謝する旅となりました。知るという権利に検問のないこと、また知り得たことを他者にシェアできること、ご連絡いただいた方にすぐにお返事できること、その何気なく感じる日常の自由に幸せを感じます。
板門店を見学した後は古都・開城で、歴史ある王宮料理をいただきました。
ランチについては次回の投稿で。
2017年3月には、韓国ソウルからも軍事境界線へ向かっています。
南側の韓国から軍事境界線に行った様子を合わせて、ご覧いただけると幸いです。
北朝鮮ツアーを映像で見たい方はYouTubeで!
ドラマ「愛の不時着」でも注目を集めている朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)へ2016年に旅行に行った時の想い出をVlogでYouTube「パッションちゃんねる」で配信しています。映像でもお楽しみいただければ、幸いです。
≫≫ 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)Vlog#1 高麗航空で空旅編
≫≫ 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)Vlog#2 平壌から板門店へ
≫≫ 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)Vlog#3 板門店・軍事境界線へ
※上記の画像からも映像配信ページにリンクしています。
新潟出身の荒木社長は拉致問題を身近に感じながら幼少期を過ごしました。
しかし、2018年に韓国でマジックの世界大会があった際には北朝鮮のマジシャンが特別に招待されるなどエンターテイメントに国境はないと感じています。
ブログもYouTubeも政治的、歴史的に偏りのない中立の立場で制作しています。 心より世界の平和を希求いたします。
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