韓国から軍事境界線へ③ 国境まで200メートル!南侵トンネル
韓国から軍事境界線へ③ 国境まで200メートル!南侵トンネル
お笑い 女性 マジシャン の荒木巴です。
韓国でDMZツアーに参加した時のブログを数回に分けてアップしています。
旅行が大好きで色々な所に行って、歴史や文化、人々の暮らしについて考えるのが楽しいです。今まで、仕事も合わせて珍しい場所だと旧ユーゴスラビアや北朝鮮、モンゴルなどに行ってきました。
今回は去年行った北朝鮮と韓国の国境で軍事境界線でもある38度線を南北から訪れました。それぞれのガイドさんの説明や歴史のとらえ方が違って、非常に貴重な経験をさせていただいています。
DMZとは?
韓国と北朝鮮の国境・いわゆる38度線を共同で警備している区域・軍事分界線から南北へ2キロずつに渡って軍事行為と敵対行為を一切禁止している非武装地帯の事です。
前回までの韓国から軍事境界線への旅行記
>> 韓国から軍事境界線へ① 韓国DMZツアーで38度線へ
>> 韓国から軍事境界線へ② 南北で分断された駅ー都羅山
※2016年6月には北朝鮮から軍事境界線を訪れました。
>> 北朝鮮の旅行記についてはこちら
※日本出発からのブログになります。
世界各国の子供たちとマジックを通してコミュニケーションしていきたいと思っています。エンターテイメントは国境を越えると信じて。国際交流関係のお仕事、お待ちしています(笑)
ということで、韓国・最北端の駅である都羅山から
第3トンネルへ。
これは北朝鮮が韓国(南)に攻め入るために掘ったといわれる南侵トンネルで、この第3トンネルの他にも4つのトンネルが発見されています。その中でこの第3トンネルが1,6キロと一番長く、ソウルから52キロという近さまで掘られていたということ。北朝鮮の兵士が1時間に3万人移動できる規模だといわれています。
ガイドさんのお話では北朝鮮で罪を犯した人(主に思想犯ということ、、)が機械を使わずに人力で掘っていたということで何となく「カイジ」でギャンブルで負けた人たちが働いていたシーンを思い出します。このトンネルが発見されたのは1978年になります。これらは脱北者した元測量士の証言によって明らかになったということで、国境の地下でトンネルを掘り続けるとはびっくりでした。
※パンフレットやツアーのHPによると、
以前はこの場所に、上の写真のような両国が力を合わせて平和を祈るモニュメントがあったようなのですが、、なぜ?今はないのか、、軍人さんが立っているのか?と、気になってみたりして。
第3トンネルには、
トロッコ型のシャトルエレベータで移動。
地下73メートルとかなり深かったです。
この表現が適切かは微妙ですが、遊園地のアトラクションみたいなワクワク感がありました。
ただ、、遊園地と違うのは危険があるということ。
トンネルの天井が低いため(高さ2M、それ以下の場所もありました)、ヘルメットをかぶって、中へ入ります。それでもドジな荒木は何回か頭をぶつけてしまいました。
トンネルの中は撮影禁止なので、とりあえずここまで。
カメラやスマホを持ち込めないよう、荷物は出発前にロッカーに預けるよう説明されます。
トンネルの中に入ると壁には黄色く印がつけられたダイナマイトが埋められていた穴がたくさんありました。また国境近く(北朝鮮まで200メートル地点まで徒歩で行くことができます。)には小さな窓があるドアがあって、前に観光客が触ってしまい、爆破するなど大変な事があったそうです。当たり前ですが、映画のセットなどではなく、ここが緊迫した南北を分断する軍事境界線であることを実感します。
トンネルから地上に戻り、
DMZ映像館や資料館で第3トンネルや南北分断の背景について学ぶことができました。映像や資料には日本語の表記もあったので、ガイドさんがいなくてもゆっくりと見学することができます。
去年の訪朝でも北朝鮮側の戦争博物館に行ったのですが、その時と比べて南北で「戦争」に対する考え方が違っているのが印象深かったです。また、違いといえば、先程乗ったシャトルエレベーターは韓国でのワールドカップのために観光事業として作られたようで、北朝鮮が手作業で掘ったゴツゴツした場所とハッキリとした差がありました。
そして、再びバスに乗り、
都羅展望台へ。
韓国側の境界線である南方限界線上に立てられた最北端の展望台で、晴れていると望遠鏡から北朝鮮・開城の様子が見えることもあるそうです。
必死に北朝鮮を見ようとする観光客。
去年実際に北朝鮮を訪れ、現地で観光した経験のある荒木。少しの優越感に浸ってしまいます。笑
こちらの建物には、
「分断の終わり、統一の始まり」という、スローガンのようなものが掲げられていました。
ここで、
ようやくランチタイム。
レストランで、
韓国風のすき焼き・プルコギをいただきました。
しっかりとご飯もついて、お一人様用です。
というわけで、午前中の観光は終わり!!!
とても中身の濃い時間を過ごすことができました。
午後はいよいよ北朝鮮との国境・板門店へと向かいます。
北朝鮮ツアーを映像で見たい方はYouTubeで!
ドラマ「愛の不時着」でも注目を集めている朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)へ2016年に旅行に行った時の想い出をVlogでYouTube「パッションちゃんねる」で配信しています。映像でもお楽しみいただければ、幸いです。
≫≫ 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)Vlog#1 高麗航空で空旅編
≫≫ 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)Vlog#2 平壌から板門店へ
≫≫ 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)Vlog#3 板門店・軍事境界線へ
※上記の画像からも映像配信ページにリンクしています。
新潟出身の荒木社長は拉致問題を身近に感じながら幼少期を過ごしました。
しかし、2018年に韓国でマジックの世界大会があった際には北朝鮮のマジシャンが特別に招待されるなどエンターテイメントに国境はないと感じています。
ブログもYouTubeも政治的、歴史的に偏りのない中立の立場で制作しています。 心より世界の平和を希求いたします。
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