山形県米沢市・上杉城史苑様ふーどぴあ2019 2日目ランチ編

山形県米沢市・上杉城史苑様ふーどぴあ2019 2日目ランチ編
お笑い 女性 マジシャン の荒木巴です。
二日間に渡ってお世話になった山形県米沢市にある上杉城史苑様でのディナーショーマジック。
>> 上杉城史苑様ふーどぴあ2019 初日打ち上げのブログはこちら
8年ぶりの再会とノリの良い元気なお客様、美味しい打ち上げと楽しい1日目が過ぎ、あっという間に最終日です。
2日目のランチは創業300年の老舗のお蕎麦屋さんへ連れて行っていただきました。
お店の名前は粉名屋小太郎さん
歴史を感じる門構え。
3世紀も続くお蕎麦屋さんで「米沢藩御用掛込蕎麦」の文字が!
なんでも赤穂浪士の討ち入りから15年後に開業されたみたいです。
粉名屋小太郎の歴史 口上
※粉名屋小太郎オフィシャルサイトより引用
元禄15年赤穂浪士討入りより15年後の正徳2年(約300年前)先祖の粉名屋小太郎は藩より御鑑札を受け温飩屋株を所持し無役ながら温飩屋(今の蕎麦屋)を営業しておりましたが、11代上杉治広公の代、仲間切り諸締の役を命ぜられました。
そしてこの温飩屋株を所持する者は御役御免(税金免除)となり戦場に御供する際は藩の兵糧方として士分に隼ずる待遇を受け名実とともに米沢藩御用として活躍いたしました。
一旦暖急の場合表よりどっとなだれ込む武士達は裏口まで続いている土間の両側の縁に腰をかけ大急ぎでそばを掛っ込み裏口よりどっと戦場へと出陣したということです。
我が祖先が「米沢藩御用掛込蕎麦」といわれる由縁もそんなところにあったのでしょう。また掛込の「掛」は挽掛・打掛・煮掛に通ずるものともいわれました。
現在まで12代に亘り連綿と受け継がれてきた小太郎そばに私共は真心をこめて精進いたしております。
ぜひご来店をお待ち申し上げます。溫鈍屋株
旧藩時代は現在の蕎麦屋を温飩屋と呼び、米沢藩六代藩主上杉吉憲公の代正徳2年に23軒の温飩屋の営業を許可し、温飩屋株と鑑札とを与え、これを所持しない者は営業することが出来なかった。丁度元禄15年の赤穂浪士の討入りから10余年後のことである。
温飩屋株とはどんなものか最初に出たその時の書き物は残っておらず明文化できないが、要約すれば「戦いが起った場合この23軒の者たちは戦場にお供して兵糧方を相勤めるべし、この場合武士同等の処遇をなし税金免除とする」という取り決めだった。 謂はば一旦暖急の時の炊出し応援である。
せっかくなので、2日間ご一緒させていただいたバイオリニストの石川寛子さんと。
石川さんはウィーン国立大学を主席で合格された凄い方にも関わらず、めっちゃくちゃ気さくで優しい女神様のような方です。昨日の演奏も素敵すぎました。
そんなこんなで、店内へ。
まず気になったのが、このポスター!
米沢名物の伝統野菜「雪菜」のふすべ漬
それがこちら。
雪菜もふすべ漬けも人生で始めていただきます。
米沢名物の伝統野菜「雪菜」とは??
※山形の漬物お取り寄せサイトより引用
雪菜は山形県置賜地方でのみ栽培されている希少な伝統野菜です。
収穫に手間がかかり歩留りもよくないことから絶滅の危機に瀕しており、国際的なNPOであるスローフード協会が定める食の世界遺産とも呼べる「味の箱舟」に認定された野菜でもあります。
ちなみに仙台で雪菜と呼ばれるものとは全くの別物です。ふすべ漬とは??
「ふすべる」とは地元の言葉で「お湯でさっと湯がくこと」を言います。
雪菜は「ふすべる」と独特の辛味が湧き出てきます。しかもすぐには出ずに、3~4日たってから出てくるのです。その辛味がなんと爽やかなこと!
お伝えするのはむずかしいので、ぜひとも実際に味わっていただきたいです。
引用させていただいたお取り寄せサイトでも栽培料が少ないために数量限定で発売されるほどの手に入りづらい食材の雪菜。食べることのできる季節も限られています。今回いただけたことが奇跡のようです。
そして、これも初めていただく
そばがき。
蕎麦粉を熱湯でこねて餅状にした一品料理、そばつゆ、塩、おろし納豆などでいただきます。
そして十割手打ちそば、天ぷら付きで。
ざるそばの倍、板のせで。笑
美味しくてぺろりといただきました。
お腹いっぱいの二日間です。
美味しいお蕎麦が食べられる山形ならではのイベントもされてましたよ。
創業300年の米沢藩御用掛込蕎麦「粉名屋小太郎」さん、米沢に旅行で来られた際にはオススメのお店です。
お店を出ると目に入った雪よけの囲い。
毎年雪が降る季節には手作業で組み立てるらしく、改めて雪国って凄いなと思うのでした。
美味しいものをたくさん頂いた米沢での出張マジックショー、まだまだ続きます。