帝国劇場「VOICARION Ⅸ 帝国声歌舞伎～信長の犬～」観劇
帝国劇場「VOICARION Ⅸ 帝国声歌舞伎～信長の犬～」観劇
お笑い 女性 マジシャン の荒木巴です。
久々の日比谷、帝国劇場。
「VOICARION Ⅸ 帝国声歌舞伎～信長の犬～」を観に行ってまいりました。
アフターコロナ後、初の観劇になります。
無観客公演の動画配信はステイホームで拝見していましたが、リアルな観劇は３月に浅草２１世紀に出演させていただいた際にお隣の木馬館で大衆演劇を観た以来でした。その後、緊急事態宣言を経て７ヶ月ぶりの観劇。
やっぱり、生の舞台は最高だなーというのが最初の感想です。
天下の帝国劇場を参考になせていただくのは大変おこがましいことなのですが、大きな劇場の感染対策やソーシャルディスタンスを意識された演出など大変お勉強になりました。
今回観劇したのは帝国声歌舞伎という初めてのジャンル。
とても贅沢な音楽朗読劇で生演奏、生歌の中での朗読劇で照明や近くで声がするような体感型の音響など新しい感覚の舞台でした。
「VOICARION帝国声歌舞伎～信長の犬」
※プレミア音楽朗読劇「VOICARION帝国声歌舞伎～信長の犬」HPより引用
信長の犬
亡き信長を慕い続ける日本最初の軍用犬戦国武将たちから「白い魔犬」と恐れられる真っ白で美しい犬。実際はロシア産のボルゾイである。狼狩り用の巨大犬。信長から「風の神が如き美しさ」と言われた俊足を持つ。最高時速は50km。4足歩行時の体高は90cm。立ちあがると180cmにもなる。本能寺の変で主を失い、「化物」と農民たちに石をブツケられ逃げ続けてたどり着いたのが武蔵国岩付城（現在の埼玉県さいたま市岩槻区）城主 太田資正に拾われる。全くの無能な資正と信長を比較してしまい。過去にばかり生きるようになってしまう。
原作・脚本・演出は藤沢文翁さん。
出演者は日替わりで荒木が伺った日は、
信長の犬 諏訪部順一さん
織田信長 紫吹 淳さん
豊臣秀吉 石井正則さん
太田資正 水田航生さん
野口多聞 下野 紘さん
明智光秀 保志総一朗さん
瑠璃丸/千利休 井上和彦
という豪華なラインナップでした。
ソーシャルディスタンスを保った距離感での朗読と演奏、密接した演出もなく、最初は新型コロナウィルス感染症対策での朗読劇と思ったのですが、藤沢朗読劇という手法で以前から公演をされているようで、コロナ禍にピッタリな公演方法だと感じました。
藤沢朗読劇
※藤沢文翁オフィシャルサイトより引用
藤沢文翁が英国より持ち帰った朗読劇の技法を独自に改良した音楽朗読劇です。
藤沢朗読劇では朗読劇専用の台本を使用しています。
この台本は「地の文」を極力避け、会話のやりとりだけで内容が理解できるよう書かれていています。
また演出面では衣装や舞台セットにこだわり
音楽の生演奏、特殊効果機材、サウンドエフェクト、特殊な照明効果、さらには心理トリックが用いられています。
それら藤沢朗読劇特有の技法により
ご覧になったお客様は「頭の中に突如物語の世界が出現する」という不思議な体験をすることでしょう。
私達はそれを、「空想の舞台」と呼んでいます。
「空想の舞台」は皆様の心の中にだけ存在する舞台。
誰にも覗き見はできないし、誰にも奪うことができないアナタだけの舞台。
全く新しいスタイルのパフォーミングアーツです。
アナタの中にある未知の空想力を捜しに劇場へお運びください。
殺陣やダンスのような動きはない音楽朗読劇なのですが、特殊な音響や照明を駆使した演出の中で戦いの場面が目に浮かぶようでした。空想力ってすごいなーって感じる公演でした。新型コロナウィルスである程度の演者間での距離を要求される現在の状況で大変参考になる舞台演出。もちろん、帝国劇場とお笑いマジックショーではできるできないの差もございますが、お勉強になりました。
そして、大きな犬がいつかは飼いたいなーなんて思いながら観ていました。笑（織田信長が飼っていた白い大きな犬が主役のお話なので）
最後にお客様からの大きな拍手、そしてスタンディングオベーション。
感染対策でお隣の席を空けての観客席だったため、お一人お一人がしっかりと拍手されているのが見えました。「ここに集まっているのは、本当に舞台が観たい！と思って来ている方々なんだなー」「舞台を観たいと思っている人たちがこんなにいるんだなー」と舞台に関わる一人としてその拍手に応援されているような気分になり、涙が溢れてきました。やっぱり、舞台が大好きだと改めて感じることができました。
プレミア音楽朗読劇『VOICARION Ⅸ 帝国声歌舞伎～信長の犬～』は帝国劇場で９月１３日まで上演されています。ご興味ありましたら。動画配信もされているようです。
そして、帝国劇場といえば、話題になっているのがミュージカル「ローマの休日」
１０月４日に開幕予定です。
すっごく観に行きたいですが、チケットが手に入りづらいようで残念です。
１９日からはイベントの収容人数の定員制限の緩和もされるそうで、少しずつ舞台の灯の輝きが戻ってきている様子。
引き続き、頑張っていきたいと思います。
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どうぞ、ご覧くださいませ。
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