東京芸術劇場ストリートアカデミー
東京芸術劇場ストリートアカデミー
お笑い 女性 マジシャン の荒木巴です。
池袋西口から徒歩3分ほどの場所にある東京芸術劇場。
その芸術劇場が主催するストリートアートのアカデミーに去年くらいから週に二回通ってます。
今期も年始の繁忙期と重なっていけない日もありますが、できる限りは。
やっているのはストリートや大衆芸能の歴史、変遷という座学と実際に西口公園でパフォーマンスしてのダメ出し会。
現役のパフォーマーが集まる希少な勉強会です。
一人で練習していると客観的に判断できなくなることがあるので、プロパフォーマーからのアドバイスは参考になります。
ジャンルもジャグリングやパントマイム、バルーン、マジック、アクロバットといった現在のストリートの王道をいく芸から、説教節や紙芝居などの師から伝承されてきた芸、マリンバの演奏者やポールダンサーなど多種多様。ジャンルを超えて面白いものを作って、道いく人に届け伝える試み、ワクワクします。
私が芸人をはじめたルーツは、高校生の頃にお芝居をやりたくて単身で東京の劇団説明会に行き、そこで見た(後に入ることとなる)劇団の代表・あらい汎氏のパントマイムに衝撃を受けたことに始まります。この時の目的は劇団だったので、高校卒業後は劇団青年座という西田敏行さんや竹中直人さんがいた正統派の劇団に入るのですが、結局は説明会で見たパントマイムが忘れられなくて汎マイム工房のドアをたたきました。
この行く先が決まっている人を立ち止まらせる、もしくは違う道に進ませる、これがストリートパフォーマンスの大きな魅力だと思います。私はこのパワーに人生を狂わされましたw、多分何度生まれ変わって、あの場所に行ったとしても狂わされていたでしょう。それは商業的とは言えず、ニッチな部分にあるニーズなのかもしれませんが、私のようにその魅力にほだされて世界の見方が変わった人間もいる、、それは素晴らしいことだと思っています。全く興味のない人、そういうものがあることさえも知らない人を虜にする、それは目的ありきの劇場とは違うパワーです。それが何なのか、どうしたら虜にできるのかはまだまだ勉強中。街中を、日常を、大きなキャンパスとして生き様を表現していく路上芸術、なかなか奥深いです。
もちろん!劇場は劇場でここで死にたいくらい愛していますが、見に来る人は限られています。劇場とはもつ武器を変えて、たまたま通りかかった誰かをハッピーな気持ちにできるよう、勉強を続けてまいります。