山口・大津島 回天発射試験場で恒久の平和を願う
山口・大津島 回天発射試験場で恒久の平和を願う
お笑い 女性 マジシャン の荒木巴です。
九三式酸素魚雷「回天」の島、山口県大津島 後半。
回天記念館にて様々な九三式酸素魚雷「回天」に関する展示物やレプリカ、遺品などを拝見し、実際に訓練が行われていた回天発射試験場へ。
またもや、この看板に惑わされて、道に迷い、島に住んでいる方に近くまで送っていただきました。私のように迷う方がよくいるのか?大津島の皆様には大変よくしていただきました。
試験場は船から
記念館に向かう道の途中にありました。
回天訓練基地跡の説明看板。
このトンネルの先に回天訓練基地、回天発射試験場があります。
ここまで送ってきた方に「途中でアナウンスの声が聞こえるけど、びっくりしないように!」とアドバイスをいただきましたが、既にもう一人でこのトンネルの先を行くには勇気が必要です。
とはいえ、せっかく来たので勇気を出して、、その先へと向かいます。
このトンネルは回天運搬用のもので、「回天」を整備工場から訓練基地までトロッコで運搬するときに使用されました。長さはおよそ250m、高さはおよそ4mあり、路面以外は当時のままの状態で残されています。途中で前情報で聞いていた当時の写真が展示されているコーナーからガイドアナウンスが入るんですが、、知っていたとはいえドキッとしちゃいました。
映画「千と千尋の神隠し」でもそうですが、トンネルというのは異世界への入り口というイメージが強く、、それは生まれてくる時の産道と重なるからという説もあるのですが、、長いこと一人でトンネルの中を歩いているとこの先に何があるんだろうという期待と不安で胸のドキドキが止まらず、、途中から記念館で一緒だった観光客の声が聞こえてきて安心するのでした。
到着した先は、
現実にあった歴史の1ページ
魚雷発射城跡です。
酸素魚雷の発射試験場として昭和13年から建設され、
19年9月以降は回天の訓練基地として使用されたようです。魚雷発射口とは逆の位置に設置してあったクレーンで「回天」を吊り上げ、その横の海面に降ろし、基地の沖合いに設置されていたブイまで、横抱艇により曳航し、その場所から熟練度により3コースを使って訓練が行われていました。
この回天発射試験場は、全国で唯一残っている人間魚雷「回天」の訓練基地であり、戦争遺産として貴重であるということから平成18年11月に土木学会推奨の土木遺産に認定されました。
フェリーの時間が近づいてきたので、
馬島の乗船場へと戻ります。
そして、徳山へと。
現在の平和な毎日に至る心痛む過去に目を背けずに、しっかりと見つめ、
もう二度と同じことが繰り返されないよう、今の平和を次の世代に伝えていきたいと祈願する時間となりました。心より、今の平和な時代に生まれ、過ごしていることに感謝いたします。