酒田まつり2日目 本祭り
山形県・酒田まつり2日目 本祭り
お笑い 女性 マジシャン の荒木巴です。
庄内三大祭りのひとつ、上下日枝神社の例大祭「山王まつり」である山形県酒田市の「酒田まつり」で大道芸パフォーマンスとしてマジックショーをさせていただきました。
1609年から一度も休むことなく400年以上も毎年行われてきた歴史あるお祭りです。1609年って、、あの天下分け目の関ヶ原から9年後!それから毎年、、そんな酒田まつりに出演でき、光栄です。来年2019年で410年目を迎えます。
前日の雨雲はどこかに飛んでいき、晴天!!!
野外イベントの大道芸パフォーマンスということで、
マジック以外のパフォーマンスもたくさん披露。
お皿回しは、
お客様にも挑戦していただき、参加型パフォーマンスで楽しく。
マジックもステージショーよりも野外の空間を広く使った大きめの演技を心掛けました。
遠くの方にもわかりやすく、足を止めていただけますように。
お馴染みのゴム手袋芸も野外パフォーマンスで本領発揮!
ご覧いただいた皆様!お手伝いいただいた皆様!ありがとうございました。
今回、ブッキングさせていただいたパフォーマーさんも頑張っていただきました。
名門!東京大学の大学院を卒業され、大道芸人になったハードパンチャ-しんのすけさん。得意のデビルステックというジャグリング芸では本も出版されている知性派のパフォーマーさんです。
荒木巴とはインプロと呼ばれる即興劇のワークショップで出会って、10年以上も仲良くさせていただいています。
そして、イリュージョンマジックのチームメンバーでもお世話になっているアクロバットのASAKOさん。サーカス学校を卒業され、ソロのパフォーマーとしても大活躍されています。バランスのとれたアクロバットは素晴らしいです。
ショーの合間合間に酒田まつりの代名詞でもある山車行列を観に行ってきました。
和太鼓や
小学生による演奏、
ロータリークラブ様、
JA様もそれぞれの山車があって、地域に根付いたお祭りなんだなーと感じました。
それもそのはず、この山車行列では災害除けの象徴として山車約50基が酒田の街を練り歩いて、酒田まつりを盛り上げるのです。
地酒もふるまわれていて、プライベートでも遊びに来たいお祭り。
地元愛や情熱がほとばしっていました。
港町ならではの漁船をモチーフにした山車
正面からみてもかっこいーです。
この山車も漁船!!
漁船をモチーフにした山車は「大漁」という願いや祈りの気持ちを感じて、心が震わされます。
屋台もたくさん出ていたので、
先月のロングラン公演でハマってしまった揚げパンを買い食い。笑
お祭りの屋台ではきなこやココアというスタンダードな揚げパンの他にもシナモンや抹茶など色んな味がありました。
酒田の街を歩いていると歴史のある建物にたくさん出会います。
お祭りの演目に「花魁道中」があり、かつて遊郭や花街だったであろうと感じる建物もポツポツと、、その歴史が醸し出す港町の艶っぽい色気に漂いつつ、、ショーの合間を縫ってお祭りを楽しむ私。
こちらは酒田まつりのシンボル、巨大な獅子頭。「大獅子」の山車で災害除けや無病息災の意味があります。山車行列でも大人気の大獅子ですが、山車行列の前後では「獅子パックン」というアトラクション(?)となります。獅子舞でも獅子に噛んでもらって疫病除けをしますが、なんと!この「獅子パックン」は全身を噛んでもらうというありがたいイベントなのです。
獅子パックンの衝撃映像です。笑
これで、今年一年も健康で暮らせます。
50基の山車行列ということで、
地域の劇団の演じる山車パフォーマンスは、
アイディアが満載で創作意欲が刺激されました。
色々なものを見て、感じること、芸人にとって大切な時間です。
そして、前日の宵祭りから気になっていた
メインストリートで一番目立っていたこの大きな山車!立て傘鉾です。
これも歴史が深く、1762年に京都の祇園祭の山鉾を参考に山王祭の「亀傘鉾」として作られました。細かい部分までこだわった作りでクオリティーが高い亀傘鉾は大いに賞賛され、山王祭の賑わいに拍車をかけていきます。そして、さらに雲をつくように背の高い「立て山鉾」が作られたのです。この立て山鉾は神が宿るといわれ、立て山鉾を見るために江戸や大阪からもたくさんの人が酒田まつりに訪れました。
人々の幸せを願い、天に向かって高く高く成長していった立て山鉾。現在の立て傘鉾の高さは約20mとも言われています。歴史を知れば知るほど、人々の想いに心が動かされるお祭りです。
歴史ある素晴らしいお祭りでショーができたことを心から光栄に思います。そして、素晴らしいお祭りの合間に足を止めてマジックを楽しんでいただいたお客様に感謝いたします。貴重な時間をいただき、ありがとうございました。
また素晴らしい出演の機会に恵まれますよう、精進を重ねていきたいと思います。